遺産分割に強い弁護士とは?
遺産分割に強い弁護士の選び方
「遺産分割に強い弁護士」とはどんな弁護士でしょうか。これまでの経験をもとに、結論を言ってしまうと、次の要件を満たす弁護士が遺産分割に強い弁護士と言えるのではないでしょうか。
【目次】
遺産相続問題の解決実績があり,他の事案も含め訴訟経験が豊富で争点整理能力の高い弁護士であること
遺産相続の問題は,あらゆる裁判類型の中で最も解決まで時間がかかるものの一つです。かつては10年裁判と言われることもありましたが,近年では,早期解決のためにさまざまな研究・工夫がなされています。
依頼者の方の中では,同じ親族同士の話し合いだから円満に話し合いができ,早期に解決することも可能であると考え,できれば裁判所にはもちこみたくないと考える方もいらっしゃいます。
しかし,現実には,たとえ総論において話し合いで解決していくことに合意していても,各論において一つでも合意できないと,一つも合意できず,いつまでも解決に近づかないまま時間だけが経過してしまうということも少なくありません。
その場合には,いつまでも遺産分割協議に固執することなく,早期に遺産分割調停へと進めていく必要があります。
また,遺産分割調停に進んでも,調停委員の進行だけに任せて,何も争点整理の努力をしなければ,いつまでも解決に近づかず,やみくもに時間が経過してしまうこともあります。弁護士が積極的に争点整理して,調停において主張していくことは,早期解決に資するだけでなく,有利に話をすすめていくこともできるかと思います。
そのため,遺産相続の問題解決として,これらの弁護実務の経験がある弁護士である必要があります。
多数の相続問題を取り扱っていることはもちろん,あらゆる訴訟類型に豊富な経験を有し,争点整理能力の高い弁護士が問題解決に取り組んでいくことが必要であると言えます。
日比谷ステーション法律事務所では,20年以上の訴訟経験を有する代表弁護士池田が,当事者の個性や,どのような争いがあるのかを見極め,交渉力学を活かして有利に運ぶよう戦略的に対応していきます。
裁判所における遺産分割調停では,調停委員,裁判官に対してリーダーシップを発揮し,手続き全体を有利に進めるよう働きかけます。
不動産問題も含め他の法律分野にも知識が豊富で,経験豊かな弁護士であること
遺産分割においては,遺産の中に不動産が含まれていることが多く,不動産の分割をどうするかが一番問題になります。
不動産をどのように分けるか,現物を取得しない当事者が代償金をいくらもらうべきかという問題だけではなく,遺産分割が終了するまでの間,不動産をどのように管理するかなどについて問題になることもあります。
また,遺産分割調停が不成立となり,遺産分割審判に移行し,審判において,共有状態を維持したまま審判がなされた場合には,その後,共有物分割請求の問題になります。
さらに,不動産の中に賃貸借契約が存在する場合には,賃貸借を巡る問題も生じることがあります。
さらに,遺産の中に会社の株式が含まれている場合には,会社の株式の評価の問題も生じます。
このように,遺産分割の解決には相続法の理解はもちろん,不動産に関するあらゆる法律やその他様々な法律分野に精通している必要があります。
この点において,相続問題において経験豊富なだけではなく,他の法律問題においても多くの経験を有する弁護士であることが重要であると考えられます。
代表弁護士池田は,遺産分割に限らず,共有物分割問題,賃貸借を巡る問題など,これまで多くの不動産問題を扱ってきております。このような幅広い知識と経験を活かして,遺産分割問題では,どのような解決が妥当なのかについて,依頼者の方のご希望をお聞きしつつ,検討していきます。
弁護士費用を事案解決までの業務負担とともに妥当性を明確に説明できる弁護士であること
前述のとおり,遺産分割問題は,事案によっては非常に長期化することもあり,難易度が高いこともあります。現在,弁護士費用は自由化され,弁護士事務所によってまちまちとなっておりますが,ただ単に弁護士費用が安いというだけで選ばれると,難易度が高く,解決まで時間がかかるような事案となった場合には,弁護士はあまりに安く受けてしまうと感じた結果,十分な弁護活動が得られないまま進んでしまいかねないこととなります。
この点では,初回の法律相談時点で,事案解決までの業務負担を見積り,合理的な弁護士費用を算出し,その妥当性を説明できる弁護士であることが重要であると考えられます。
現在,弁護士職務基本規程では,必ず委任契約書を作成しなければならないため,委任契約書を作成しない弁護士は論外ですが,委任契約書を作成した場合でも,その内容が曖昧不明確であったりする場合には注意が必要でしょう。弁護士費用は,遺産の取得額,労力,裁判回数などに応じて算定ルールを定めることが多いですが,委任契約書から弁護士費用が一義的に算出できるように作成している弁護士は信頼できるでしょう。
遺産分割問題は,解決まで長期化しやすい類型であるため,あまりに安すぎる場合も,しっかりとした品質で業務提供できるのか疑義が残るといえます。
そのため,弁護士報酬の多寡だけではなく,事案解決までの業務負担の予想の範囲を弁護士から初回法律相談時にしっかり説明を受け,合理的に説明されているかどうかしっかりと見定める必要があると言えるでしょう。
日比谷ステーション法律事務所では,遺産の額が大きい事件においても弁護士報酬が高額にならないように,相続分の価値の6.6%(税込)と非常に低く設定しております。他方,遺産分割事件は,一見簡易そうに見える案件でも,それなりの時間と労力が発生するために,最低報酬額として198万円を定めております。さらに,裁判期日が6期日を超えた場合,7期日目から1期日あたり5.5万円を追加費用とさせていただいております。
このような料金体系を採用している理由は,難易度が高く,長期化することもある遺産分割事件において,依頼者の経済的負担をできるだけ抑えつつも,最後まで責任をもって任務を行うためであることをご理解いただければと考えております。
税理士や司法書士といった他の士業を紹介できるか
遺産相続問題の解決にあたっては,相続税申告や不動産登記などの問題も同時に生じます。
したがって,そのような問題も法律事務所においてワンストップで処理するか,他の士業等を紹介できることも重要です。
日比谷ステーション法律事務所では,相続税申告を専門とする税理士や安心して不動産登記を任せることのできる司法書士を無料で紹介しております。このように専門で取り扱っている士業を紹介させていただく方が,依頼者の方に最適な専門家を充てることができ,質的にも費用的にも最適であると考えております。
遺産相続の問題解決を目指す方へ
遺産の内容や紛争の経緯,依頼者のお気持ち,依頼者の置かれた状況を踏まえ総合的に検討し,最適な解決方針を初回法律相談時にご提案いたしますので、お気軽にご相談下さい。 03-5293-1775